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新人のボイラー技士が教科書で「飽和水の顕熱」と「飽和蒸気の潜熱」という用語に出会い、両者がどう関係しているのか、また比エンタルピという量が何を表しているのかを整理しようとしている。この二つの熱量の関係を正しく説明するとどうなるか。
飽和水の比エンタルピは、その水1kgを0℃の基準状態から飽和温度まで加熱するのに要した熱量(顕熱)に等しく、飽和蒸気の比エンタルピは、その飽和水の顕熱に、水を蒸発させるのに要した熱量(蒸発潜熱)を加えた値であり、単位はkJ/kgで表される。顕熱は温度上昇に使われる熱、潜熱は状態変化(蒸発)に使われる熱という区別を理解していないと、ボイラーが発生させる蒸気の実際の保有エネルギーを見誤り、後の熱勘定や効率計算の理解にもつまずくことになる。
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